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1964年に東京オリンピックに合わせて新幹線が開業した。それは敗戦から完全に復興した日本を世界に知らしめる出来事だった。世界の高速鉄道の先駆けとして時速約210kmで走った新幹線は世界中から注目された。新幹線の成功を皮切りにその後世界中でスピード競争が繰り広げられることになった。フランスは1981年に260km/h 出る「TGV」を開業し、今では最高速度を時速320kmまでに上げている。ドイツは「ICE」を320kmで運転している。日本の新幹線は2007年で300kmだが、2012年末にはフランスやドイツと並ぶ予定だ。現在は世界最速の営業用鉄道は中国上海の(注1)リニアモーターカーで時速430kmだそうだ。また走行試験でのスピード競争は更に熾烈を極めている。「TGV」は2007年に時速574.8kmを記録したが、これはJR東海のリニアモーターカーが出した581kmの世界新記録に迫るスピードだ。日本の新幹線はヨーロッパのように平らな田園地帯を走るのではなく、山が多く平野が少なくまた市街地を走るために様々な障害を乗り越えてこのスピードを維持しているのだから、①数字だけを比較する以上にその技術は高いと思われる。
現在のJR東海は高速性、快適性、省エネルギー性で世界一との自負を持って新幹線の海外売り込み攻勢をかけている。地球温暖化で二酸化炭素の削減を目指さなければならない状況に世界的に鉄道の価値が高まっている。2007年の台湾高速鉄道開業では日本、フランス、ドイツの技術が混在する形となった。アメリカも高速鉄道を導入しようとしている。どこのシステムを採用するか注目されている。日本の強みは定員が多いことや(注2)耐震性に優れていることだ。定員は日本が1323人であるのに対してTGVは357人、ICEは413人だからかなり違う。しかし有利だと言えても実際には政治的、経済的な様々な要素が関係してくるのでどうなるかは霧の中だ。
スピードについては日本では次世代新幹線の開発が進められている。超電導磁石を利用したリニアモーターカーだ。東京大阪間を約1時間で走行する予定だそうだ。一般人はそんなに急ぐ必要があるのかと考えるかもしれないが、飛行機との競争も他国との競争も考える必要がある。一般の人にとってリニア新幹線の開発は優先事項ではない。しかし、開発を続けること、またそれを実際に使用することは技術の進歩のために必要なことだ。日本は資源が乏しい国だから、新技術開発でしか生き残って行けないからである。
(注1)リニアモーターカー:電磁石の引きつける力あるいは反発する力を使って走る列車。時速500km以上も可能である。
(注2)耐震性:地震が起きても壊れたりしない性質や傾向。
Câu 1: 問1 ①数字だけを比較する以上にその技術は高いというのはこの場合どういう意味か。
- 1. 1 厳しい地形を走ることを考えると新幹線の技術はかなり高い。
- 2. 2 定員が多いことを考えるとスピードの差ほど技術の差はない。
- 3. 3 スピードだけを比較するとTGVにはかなわない。
- 4. 4 山岳地帯や市街地を走る新幹線の技術は581kmより相当高い。
Câu 2: 問2 現在、高速鉄道のスピード競争はどうなっているか。
- 1. 1 営業運転では中国が走行試験ではTGVが最速である。
- 2. 2 営業運転での最高速度はヨーロッパと日本は同じである。
- 3. 3 最高速度は日本のリニアが世界一であるが試験走行のことである。
- 4. 4 TGVの最速574.8kmがリニア記録を塗り替えるのは時間の問題だ。
Câu 3: 問3 アメリカの高速鉄道に新幹線が採用されるかどうかはなぜ霧の中なのか。
- 1. 1 ライバルのほうが有利だから
- 2. 2 採用の条件は優位性だけではないから
- 3. 3 新幹線と他の高速鉄道は差がないから
- 4. 4 採用は政治的、経済的な条件が優先されるから
Câu 4: 問4 リニアに対する著者の意見はどれか。
- 1. 1 リニアの技術開発は優先事項にしなくてもいい。
- 2. 2 その新技術が開発されなければ日本は生き残れない。
- 3. 3 開発を続ければ日本が絶えずトップにいられるだろう。
- 4. 4 開発だけでなくその運行も積極的に進めるべきだ。
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